帝王切開の手術の前には、病院によって若干の違いがありますが、原則「絶食」することになります。
「帝王切開」と「絶食」に関する事について、少し説明をしてみようと思います。

 

★★ 帝王切開について知る

帝王切開には「予定帝王切開」と「緊急帝王切開」があります。まず、そのことについて説明しましょう。

「予定帝王切開」とは、
妊婦健診等で、双子・逆子・子宮筋腫・妊娠中毒症・高齢出産etc が解り、「自然分娩」が困難であり、帝王切開の方が危険が少なく安全、と判断された場合に行う。

「緊急帝王切開」とは、
赤ちゃんの状態の悪化・破水・妊娠経過中に母体に異常が見られた場合や、自然分娩中に危険な状態が発生した場合に、早急に赤ちゃんを取り出すために、事前準備なしで行います。
★★ 帝王切開の時は、前日夜は絶食、当日は絶飲絶食。

帝王切開は自然分娩とは違い、麻酔(腰椎麻酔・硬膜外麻酔・全身麻酔)をして行います。この麻酔の合併症に至る危険防止のために、手術前の絶食が必要なのです。

手術を全身麻酔で行うときに、胃の内容物が、麻酔中・麻酔直後、気管や肺に入り込み、肺炎が起きる危険があります。それを事前に防止するために、手術前の絶食が必要なのです。

この誤嚥性肺炎は、消化管に通過障害のある人・胃に食べ物が貯まっている人が起こし易く、他には、妊婦・外傷を受けたばかりの人・腹部に大きい腫瘍のある人などに多いです。

手術を受ける方が、医師から手術前に絶食の指示を受けた人は、身の安全のために必ず守って下さい。方法・期間等については、担当医から詳しく支持を聞くことが重要です。

帝王切開での麻酔は、病室に戻った頃には、ほとんどの方は、麻酔は冷めています。

 

★★ 帝王切開手術後は、翌日も「絶食」です。

手術後、ガスが出れば水分補給から始めて、流動食を開始し、一食ごとに普通食に近づいていきます。手術後の経過次第ですが、10日前後で退院することができます。