正面あるいは背面から見たときに、背骨が左右に曲がっている病気を、脊柱側弯症と言い、外観上は、肩の高さの非対称・肩甲骨の高さの非対称・ウエストラインの非対称・肋骨や腰部の隆起 等が特徴と言えます。

変形が軽度の場合には、美容上の面が問題となりますが、変形が高度な場合には、
腰背部の痛みや、肺機能障害が出現し、日常生活上大きな問題となります。
ここは、脊柱側湾症について、どの様な病気かを、詳しく説明しています。

尚、サイトは便宜上「側湾症」としてますが、正式は「側彎症」「側弯症」です。

 

★★ 脊柱側湾症とは、どんな病気か、もう少し詳しく。

脊椎は、7つの頚椎・12の胸椎・5つの腰椎で構成されており、脊椎が正常で
あれば、前と後から見た場合は真っ直ぐになっており、横から見ると、頚椎は前に胸椎は後ろに、腰椎は前に弯曲しS字カーブを描いています。

この脊椎が、前から見て10度以上も横に弯曲した状態を「脊柱側湾症」と言い、
弯曲になる原因としては、神経・筋肉の病気・外傷・腫瘍 等、色々ありますが、多くは、原因が不明である『特発性側弯症』というものです。

脊柱側湾症は、多くは成長期の子供に発症しますが、自覚症状が殆ど無いために、
本人も周りも気付くことは、無いのが多く、外見の変化が明らかに分かる頃には、
相当に脊椎の変形は進んでいる場合がある様です。

治療のタイミングを逸しないためには、何と言っても早期発見が重要となります。

 

 
★★ 原因不明と言っても『特発性側弯症』には、色々原因があります。

『特発性側弯症』の原因は、良く分かっていないのが現状です、と言うよりは、
原因が分からない側弯症を纏めて『特発性側弯症』と言うのが正しいです。

脊椎側湾症は、大きく以下の「構築性側弯症」と「機能性側弯症」の二つに分類
されております。

■ 構築性側弯症
いわゆる『特発性側弯症』を指し、これは症状の進行を防ぐことはできません。
脊椎自体に異常があり、姿勢を変えても矯正できない側弯症で、8~9割は、
現在でも原因不明な「構築性側弯症」であり、以下の側弯症が有ります。
・脊椎側弯症
・先天性側弯症
・外傷性側弯症
・脳性小児マヒによる、側弯症
・神経疾患の合併症による、側弯症
・成長時期の側弯症(乳幼児期側弯症・学童期側弯症・思春期側弯症)
・他の原因による、側弯症

■ 機能性側弯症
日常の生活習慣や、姿勢の悪さから生じてしまう側弯症のことです。
要因を取り除いて生活習慣を見直すことで、改善される可能性があります。
・習慣性の不良姿勢によるもの(姿勢 等を注意することにより改善)
・腰椎椎間板ヘルニアなどの痛みによるもの(椎間板ヘルニアの治療で改善)
・骨盤の傾斜によるもの(脚長差・股関節の病気 等、靴の高さ調整で軽減)

背中12 ★★ 真っ直ぐ伸びた、綺麗な背骨

 
★★ 脊柱側湾症は、自然治癒・進行・遺伝しますか? について。

■ 自然治癒はするものと、しないものが有る。
「乳幼児期側弯症」「学童期側弯症」の場合は、経過観察中に弯曲が自然と減少
することがあります。
「機能性側弯症」の場合は、自然治癒する可能性は高いと考えられます。
「構築性側弯症」は、自然治癒する可能性は極めて低く、治療する以外に、治癒
する事はありません。

■ 進行は、成長期を過ぎれば、原則ありません。
一番と悪化する時期は、成長期ですので、神経線維腫症・神経筋性側弯症 等、
特殊な原因でなければ、一般的には成長期の終了で側弯も進行しません。
但し、高度な弯曲を有するものは、成長期を過ぎても、少しずつ進行するので、 定期的にレントゲンによる経過観察を必要とします。

■ 遺伝は、今のところ良く分かっていません。
最近は、遺伝子関与の研究報告が良く散見されますが、はっきりとした遺伝子や
発症形式は、未だ分かってはおりません。