吐き気とは、みぞおちから胸の辺りにかけて、むかむかして、嘔吐が起こりそう
な不快感の症状のことで、別の呼び名は、悪心(おしん)ともいいます。

消化器・心血管・脳神経・目・耳 等々さまざまな疾患が、原因となって起こり、
場合によっては、吐血も有って、生命に関わる危険な場合もあります。

ここでは、吐き気と吐血について、詳しく紹介しております。

 

 
◆◇◆  吐き気の原因と対処方法について。

吐き気をもよおす原因は様々です、以下にその主な原因を列挙してみます。

■ 暴飲暴食
食べすぎ・飲みすぎにより、胃に負担がかかると、胃の粘膜に炎症が起きて、
痛み・胸やけ・吐き気などの症状が起きることがあります。
アルコールの飲みすぎは、肝臓が、アルコール分解をする過程でできる、有害物
質アセトアルデヒドの解毒に対する、防御反応として吐き気、嘔吐が起きます。

■ 乗り物酔い
バスなどの、乗り物に乗っているときは、カーブや回転での上下左右の揺れ、
速度や加速などの変化を、内耳の器官が感じとって脳に伝えています。
然し、人によっては、これを異常な刺激と感じることがあり、その結果として、
自律神経のバランスが崩れ、吐き気・・頭痛・めまい 等が引き起こされます。

■ 食あたり(食中毒)
消費期限の過ぎた腐ったり、毒性のある食品を食べてしまうと、激しい胃の痛み
と伴に、吐き気をもよおし、嘔吐し吐血することがあります。
毎年の様に良く起こるのが、山菜・きのこ・海外でのなま水・ふぐ 等による、
食あたりです。

近年は牡蠣・シジミなどの魚介類に生息するノロウイルス、生肉 等に生息する
病原性大腸菌(O157)による食中毒も多くみられる様になりました。
これらは、死に至ることも有りますので、くれぐれもご注意下さい。

■ ストレス
吐き気・嘔吐の司令を出す、脳の特定の部分に、末梢から自律神経が信号を送る
ことによっても吐き気は起きるものです。
強いストレスによって、自律神経が乱れると、身体に様々な症状が起き出して、
吐き気が起きる場合がありますし、吐血を併発することも有ります。

■ タバコ・悪臭・煙の吸いすぎ
タバコは、吸いすぎると、タバコに含まれるニコチンなどの有害物質によって、
吐き気が引き起こされます。
また、不潔な場所や排気ガスの不快な臭いで、嗅覚が刺激されることにより、
吐き気を感じることがあります。

■ 妊 娠
妊婦の5~8割が、経験するというつわりは、約6~8週間も続きますが、
それ以降はおさまりますが、このつわりは、朝の空腹時など、胸のむかつきや、
強烈な、吐き気に襲われます。
この場合、吐くものの少ない状態の、嘔吐に苦しむことがあります。

つわりの原因は、心理状態やホルモンバランスのくずれが、関係しているのでは
と考えられておりいます。

■ 薬の副作用
吐き気は、薬の副作用として起きる場合があります。
代表的なものは、抗がん剤・モルヒネなどの医療用麻薬がありますが、
心不全の治療薬であるジキタリス製剤・気管支拡張薬のテオフィリン薬・
貧血の治療に用いる造血薬(鉄剤)なども副作用で、吐き気を起こします。

 

 
◆◇◆  吐き気がもようした際の、対処方法について。

もし、吐き気をもよおしたときは、自分自身でそのまま我慢してはいけません、
その際の対処方法を、身近で手軽な順に、説明します。

■ 安静にする
衣服をゆるめ、横になって静かに休ことです、特に、めまいをともなう場合は、 転倒しないように注意し、ゆっくりと、横になれる場所に移動しましょう。

■ 市販の薬を使う
暴飲暴食による吐き気には、胃腸薬を服用することが効果的です。
ストレスからくる、吐き気が起きる場合は、神経性胃炎に効能のある胃腸薬が、
効果的です。
近年は、症状ごとに選べる、漢方処方の胃腸薬が市販されています。

■ 病院で診察を受ける
何といっても一番の対処方法は、主治医の診断と処方であります。
めまい・耳鳴りをともなう吐き気は、専門の耳鼻咽喉科を受診して下さい。
脳卒中・腸閉塞・心筋梗塞でも吐き気は起きる場合がありますので、激しい頭痛
や胸痛・腹痛・意識障害が伴う場合や、頭部を強打して吐き気が起きた場合は、  救急車を呼び、一刻も早く病院へ行きましょう。

 

 

◆◇◆  吐き気の原因となる、主な疾患について。

吐き気の原因となる、主な疾患としては、前述ともダブリますが
内臓に関しては、急性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がん・虫垂炎・腸閉塞・
肝炎・膵炎・胆石症・腹膜炎 等々、色々な疾患で起こります。

内耳の異常から起こるメニエール病・突発性難聴・脳卒中・心筋梗塞・緑内障 等、
ほかには、更年期障害・自律神経失調症・妊娠初期・風邪・インフルエンザのときにも吐き気が起きることがあります。

以下、主なものを上げてみました、参考になさってください。

■ 急性胃炎
暴飲暴食・ストレス・ウイルス・ピロリ菌の感染・食中毒・アレルギー 等が、
原因で胃の粘膜がただれて、みぞおちが突然キリキリと痛むことがあります。
吐き気や下痢を伴うこともあり、酷くなると嘔吐や吐血・下血を起こします。
■ 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
こちらは、ピロリ菌・非ステロイド性鎮痛剤・ストレスなどが主な原因です。
強い胃酸と消化酵素によって、胃や十二指腸の粘膜が欠損する疾患です。
もちろんひどくなると、嘔吐や吐血が現れます。

■ 腹膜炎
腹膜が細菌に感染して、炎症が起きる疾患です。
急性虫垂炎・胃・十二指腸潰瘍・胃がん、等で、胃・腸に穴が開いたり、
腸閉塞によって組織が部分的に死滅する壊死などが原因となります。
腹痛が主な症状ですが、高熱・吐き気・嘔吐・呼吸障害などがあり、適切な処置
を行わないと、生命に関わる場合もあります。

■ 虫垂炎
盲腸の先についている虫垂という部分に炎症が起きる疾患です。
突然みぞおちや臍の部分が痛くなり、その後右下腹部へと痛みが移動しだし、
吐き気や嘔吐、発熱をともないます。
放置すると重篤な腹膜炎を起こすと、吐血もあり命の危険性も生じますす。

■ 腸閉塞
腸のねじれなどによって、腸が閉塞して腸の内容物が、運ばれない状態です。
腸に便やガスが溜まり、腹痛・腹の張り・吐き気や嘔吐の症状がみられます。

■ メニエール病
周囲がぐるぐる回るめまいと・片方の耳だけに起きる耳鳴り・難聴の、
3つが同時に起き、多くの場合、強い吐き気や嘔吐をともないます。
過労やストレスが引き金になることがあります。

■ 突発性難聴
片方の耳に 突然、強い耳鳴りと難聴が起こり、吐き気を伴う、めまいに襲われ
重症お場合は、耳が全く聞こえなくなります。
発作は一度きりで繰り返すことはほとんどありません。

■ 緑内障
緑内障とは、眼圧が上昇し、視野が狭くなったり、視力が低下する疾患です。
放置すると失明に至ることもあります。
目の激痛・頭痛・吐き気・嘔吐などの症状が起こり、光の周りに虹がかかった
様に見えることがあります。
発症48時間以内に処置をしないと、失明する事が有りますので注意ください。