手首の骨折は良くありますが、脱臼する事は非常に稀なことです。

稀ではありますが、転んで手をついてしまい、手首付近の痛みが取れないような場合には、「月状骨周囲脱臼」と言い、「手根骨」という小さな骨の集まりを、繋いでいる靭帯が損傷して起こる障害もあります。

一方、指の脱臼はスポーツ傷害では最も多い脱臼です。
麻酔なしでも整復する事も可能ではありますが、多くは骨折を伴っている事もありますので、レントゲン検査は受けておく事が大切です。

 

◆ 亜脱臼とは

「亜脱臼」とは別名「不完全脱臼」と言います、関節から骨の関節面が外れかかっている状態のことを言いています。

関節が形成する骨の互いの関節面が、部分的に接触してしまっていることを言いますので、関節が外れてしまっている状態の「脱臼」とは違い、「亜脱臼」は関節が外れかけている状態の事を指して言います。

 
◆ 必ず、医者の診察を

手首の怪我の多くは、バランスを崩した時に、転倒時して起こりやすいものです。

身体のバランスを崩し、机や壁に倒れ掛かったり、地面に手を付いた時に、手首に大きな負荷がかかり、関節に損傷を負わせてしまいます。

それ以外には、重たい荷物を長時間持つ様な力仕事したり、スポーツなどでも手首の怪我は良く起こします。

痛みがあれば医師の治療を受けることも選択できますが、痛みが少ない場合や痛みが無い場合が厄介です。
手首に違和感を感じる程度では、医師に診てもらおうとも思わない場合が多いからです、痛みが無い場合はなおさらのことです。

動かしてみて、ガクッと骨のずれる感じや、バネのように弾ける感じのある場合は、「骨折」「脱臼」「亜脱臼」の可能性もあるので、痛みが無い場合でも大事をとって、一度は病院で診てもらう方が良い様です。

 
◆ 手首の痛む時、その治療は原因の特定から

手首が痛いときは、とにかく「手首を使わず、湿布を貼って安静にしておくのが一番」とよく言われており、安静にしながら、鎮痛や抗炎の為の湿布を貼っておくことというのは、治療の効果も期待できるでしょう。

しかし、その手首の痛みの原因自体が、特定できていないのであれば、その湿布の治療や安静にしておく事が、正しいものかどうかは分かりません。

ましてや、手首を酷使したことによるものが、手首の痛みのであれば、その方の日常生活において手首を使うことが、必須なことくらい容易に想像できますし、仕事の都合もあれば余計に安静にして置ける訳にはいかないです。

また、痛みの原因が特定できない場合、手首の痛みを治療するのに、冷やしたり、温めたり、揉んだり、などを、自己判断で治療を行わない事が大切です。

まず、自分の痛みがどこからきているのか、「骨折」「脱臼」「亜脱臼」か等を、しっかりと知る必要があり、その原因に対しての根治治療を行うことが、一番重要となります。

症例によってはレントゲンでも異常が見当たらず、原因が分からない場合もあるので、なおさら素人治療には注意が必要です。