背骨は、解剖学用語では、脊柱または脊椎といっています。

背骨(脊柱・脊椎)は身体の大黒柱であり、人間の屋台骨、中軸を成す部分で、神経も通り道ともなっている、極めて重要な役割を司るところです。
以下、背骨と神経の機能と役割について説明しています。

 
■□ 背骨(脊柱)は5つの椎(つい)でできております。

背骨(脊椎)は、その構造の違いにより、頸椎・胸椎・腰椎・仙骨・尾骨の、5つの椎に分けられています。

頸椎(けいつい)は7・胸椎(きょうつい)は12・、腰椎(ようつい)は5つ・仙骨は1・尾骨は1 と、合計26個で構成され、それぞれその頭文字をとり、C7・T2などと呼びますが、日本語の場合は頸椎の4番などと呼んでおります。

脊椎を構成している、一つひとつ骨を椎体(ついたい)と呼び、椎体と椎体間には、椎間板という軟骨があって、その軟骨が、クッションの役割をしています。

皆さんが良く耳にする、「椎間板ヘルニア」とは、この軟骨が定位置からはみ出し、クッションの役割ができずに、神経に悪さをしている状態を言うのです。

 
■□ 背骨の、緩いカーブは、衝撃吸収材の役割をしています。

背骨は、前後にゆるいカーブを描いていて、立ったり座ったりの動作の時きに、身体の重さを支えたり、上半身の前後左右の曲げ伸ばしや、ひねりをすることができる構造になっています。

また、背骨の役割として、ランニングや歩行中の、身体の上下運動の衝撃吸収や、脳へのダメージを防止も行っているのです。

この様な背骨の重要な役割ですが、姿勢の悪い人は、背骨の重心がずれて、腰の筋肉が日常的に緊張状態になり、腰痛を起こしやすくしているのです。

 

 

■□ 背骨の中を走っているのが、中枢神経はです。

脊髄とは、背骨の中にある脊髄腔を通る神経の道のことです。
脳と脊髄を合わせて「中枢神経」いい、「末梢神経」とは、「中枢神経」から枝葉に分かれて延びる神経のことをいうのです。

脊髄から直接出ている神経のことを、「神経根」と呼ばれ、「頸髄」・「胸髄」・「腰髄」・「仙髄」・「尾髄」の5つに分けられます。

 
■□ 脊髄は、脳と全身を結ぶ、重要な神経線維の束です。

神経は、「中枢神経」と「末梢神経」に分かれていると説明しましたが、「末梢神経」はさらに2つに区べつし、「脳神経」と、脊髄と末梢とを連絡する「脊髄神経」からなっています。

「脊髄神経」には、頸神経(8対)・胸神経(12対)・腰神経(5対)・仙骨神経(5対)・尾骨神経(1対)の31対に区分されています。

 

■□ 脊髄を守るのは、3つの層があります。

脊髄は、身体のなかでも、最も重要な器官の一つです。
そのために、脊柱(背骨)という硬い組織の中に、守られ収めているだけではなく、さらに内側に髄膜という膜が、脊髄の周りをすっぽりと包み込んでいます。

髄膜は、硬膜・クモ膜・軟膜の、3層から成り立って出来ており、クモ膜の内部には髄液が満たされ、外界からの衝撃を防止する、重要な働きをしています。