これまでは、一般的に、『 癌(がん)が、脊椎に転移すれと、末期で手遅れだ、後は痛みを和らげて、死を待つだけだ。』というのが常識とされていました。

背骨(脊椎)にできる腫瘍は、そのほとんどが他の場所にできた癌(がん)からの、脊椎への転移なのです。
なかでも、乳癌・前立腺癌・肺癌・腎癌にいたっては、高い頻度で脊椎に転移するとされています。

ところが、近年の、癌(がん)治療技術の開発は目覚ましく、飛躍的に進歩してきました、このことから、癌(がん)患者は、かなりな確率で、長生きできるようになりました。

それに伴い、脊椎に転移する、癌(がん)患者が、急激に増えてきているのも事実ですし、当然、脊椎に転移した癌(がん)患者も長生きするようになってきているのです。

ここでは、背骨の癌(がん)、転移性脊椎腫瘍の治療について、少し詳しく説明したいと思います。

 
■□  癌(がん)が、脊骨に転移しても、まだ手遅れではない。

嬉しいことに、 癌(がん)が背骨に転移した、転移性脊椎腫瘍の患者の中にも、根治手術(癌を丸ごと切除する手術)によって、命が救えた方は沢山いらっしゃいます。

さらに最近の医学は、免疫療法が同時に期待できると言う、新しい根治手術を開発されており、さらに 癌(がん)の脊椎転移の患者も長生きできるかの制も大いにふくらみました。

 
■□ 背骨に転移した、 癌(がん)を、丸ごと切除する手術(腫瘍脊椎骨全摘術)

背骨に転移した、 癌(がん)を、丸ごと切除する手術を「腫瘍脊椎骨全摘術」と言いますが、考案し初めて行こなわれたのは、平成元年で金沢大学附属病院整形外科です。

この、背骨の 癌(がん)を、丸ごと取り除く「腫瘍脊椎骨全摘術」は、平成15年に厚生労働省から先進医療と認定されて、平成24年より保険適応となりました。

脊椎の悪性腫瘍は中途半端に切除すると、必ず直ぐ(たった1ヶ月)に再発するとされ、再発してしまうとあとの切除はほとんど不可能とされています。

最初の手術で完全に丸ごとがんを取り除くことが最も重要なのです、この金沢大学の「腫瘍脊椎骨全摘術」は、奇跡の手術としてTV放送されています。本当に快挙と言えるものですね。

癌(がん))患者にとっては、保険適用と合わせ大変ありがたく、生きる希望を大きく広がったことでしょう。

 
■□ 「腫瘍脊椎骨全摘術」は、その場所だけの完治を目指したもの

然しながら、この「腫瘍脊椎骨全摘術」はあくまでも、「脊椎悪性腫瘍」その場所だけの、完治を目指したものだそうです。

残念ながら、癌(がん))患者の身体には、目に見えない程の小さい癌細胞が体内をたくさん泳いでそうで、たとえ背骨が完治したとしても、その目に見えない癌細胞は、肺・肝臓 等に張り付いて大きくなってきます。
これが、肺転移や肝転移であり、命を落とす原因になるのだそうです。

■□ 「次世代腫瘍脊椎骨全摘術」の免疫療法の開発で、画期的な進歩

先の、「腫瘍脊椎骨全摘術」の不足を補うために、開発された「次世代腫瘍脊椎骨全摘術」は、全身的な免疫療法としての効果も期待できるようになりました。

脊椎がんの完全切除と、一緒に免疫療法が期待できるとは、まさに、一石二鳥で、頼もしい限りですね、特に「転移性脊椎腫瘍」の、癌(がん))患者にとっては願ったり叶ったりのことと思います。。

医療、はこのように画期的に進歩し続けているのです、今後は、脊椎に癌(がん))が転移しても、決して末期ではありませんあきらめる必要はありません。