脳血管障害(脳の血管の病気)は、多種多様であり、さらには、死にも陥る、
危険で怖い、厄介な病気です。
中でも「くも膜下出血」は特に厄介なものとされています。

ここでは、「くも膜下出血」と「脳溢血」との、違いを説明しております。

 
■□ くも膜下出血について詳しく知りましょう。

「くも膜下出血」とは、
脳の表面を覆っている「くも膜」と「軟膜」の間の「くも膜下腔」で、
血管にできる小さな瘤、すなわち脳動脈瘤が、破裂して起こる病気です。

この病気は、脳血管障害の中でも死亡率も高く、最も厄介とされています。
厄介な、訳は、二段構え、三段構え、と症状が悪化して行くことにあります。

「くも膜下出血」に罹ると、まず最初に、
動脈瘤の破裂で、出血そのものによる、脳へのダメージがあります。

この動脈瘤は、一時的に「かさぶた」のようなものが出来て、止血されます。
もし最初の破裂で、止血されなければ、そのまま命を落とすことになります。

この「かさぶた」はとても剥がれ易く、剥がれるとの再出血となります。

くも膜下出血の手術は、この動脈瘤の”根っこ”を、小さなクリップでつまみ、
2段目、3段目の再出血を防ぐのが目的です。

手術が上手くいったとしても、「脳血管れん縮」という事態が発生します。

この耳慣れない「脳血管れん縮」とは、
出血後、1~2週間をピークに、脳の血管が細くなることをいいます。

この過程は、明確には未だ解明されていませんが、
くも膜下出血を起こすと、脳の血管のまわりに、赤血球が付着し、
これが血管を収縮させている様なのです。

その結果として、脳に血液が行かなくなる、つまり、「脳梗塞」が起こるのです。

そのために、言葉が失われたり、体に麻痺が残ったりして後遺症となります。
最悪の場合には死に至ることも、決して少なくないのです。

出血と梗塞の両方が起こってしまうのが、くも膜下出血の恐ろしい由縁です。

 
■□ 「脳溢血」と「くも膜下出血」ではどこが違うか

脳血管障害(脳の血管の病気)を、整理してみますと、

「脳梗塞」「脳塞栓」・・脳の血管が、動脈硬化となり、血液が詰まる。
「脳溢血(脳出血)」・・脳の小さな血管が、高血圧のために切れてしまう。
「くも膜下出血」・・脳の血管に小さなコブ(脳動脈瘤)ができ、それが破裂する。

に分けられ、これらの病気を総称して、一般に「脳卒中」と呼んでいます。

どちらも、脳の血管が破れ出血が起こるものですが、出血する場所が違います。

脳溢血は、脳の中の血管で出血が起こるものですが

くも膜下出血は、脳の表面を覆っている「くも膜」と「軟膜」の間の
「くも膜下腔」というところで出血が起こります。

 
■□ 若い方も脳卒中になってしまう、最近の生活習慣

脳血管障害(脳の血管の病気)を、総称して「脳卒中」と言うと説明しました。

少し前までは、脳卒中はご高齢の方がかかる病気といったイメージでしたが、
近年は、若い方の発症も増えています。

その原因としては、
食事をはじめとする、生活習慣に変化があり、それが原因と考えられます。

脳の血管障害により、引き起こされる疾患が、脳卒中ですが、
どんな原因から、血管障害がなぜ起きるのでしょう。

それは、生活習慣病から起因しているのです。
高血圧・糖尿病・脂質異常といった生活習慣病が動脈硬化を引き起こし、
血管を詰まらせたり、破れやすくするためなのです。

一人暮らしをされている、若い方や単身赴任の方を初めとして、
次のような、生活をしている方はいませんか?

・食事は、外食かお弁当がほとんどではありませんか?
・仕事が忙しいくて、睡眠不足、運動不足になっていませんか?
・付き合いでの、酒を飲むことが、多くありませんか?。

偏食生活や毎日の不摂生は、知らず知らずのうちに血管を老化させてしまいます。

脳卒中は、前触れもなく、突然やってくるものですが、
そもそもの原因となるのは、毎日毎日の不摂生の積み重ねによるものです。

このような生活習慣では、若い方でも脳卒中になり易いのは当然と言えます。
今からでも遅くは有りません、生活習慣の改善に努めるべきと、思います。