夜中の「いびき」や「無呼吸」でぐっすり眠れない、無呼吸症候群(SAS)患者が、
幼児に増えてきている様です。

落ち着きがなく、動作が粗暴といった、特徴があり、専門医は心身への悪影響に
警鐘を鳴らし始めており、早く見つけて治療すれば治るため、検査や治療の研究や啓発冊子を作るなどの動きが社会的に活発化しております。

ここでは、幼児の無呼吸症候群(SAS)について、分かり易く説明しております。

 

 
&◆& 幼児の無呼吸症候群は、十分理解されていない現状です。

無呼吸症候群(SAS)は、睡眠時の「無呼吸」「いびき」等で、深い睡眠が得られず
日中に酷い眠気に襲われる等の症状が起こる病気で、日本では2003年の新幹線
での居眠り運転する事故が起きて初めて注目されました。

幼児の場合、睡眠中低酸素状態になることで、情緒不安定や発育成育の遅れ 等を
引き起こすために、早めに見つけtて、治療することが大切です。

小児患者の割合は海外で1~3%程度と報告されていますが、「いびき」は幼児期
から小学校低学年の子どもに目立ち、その多くに無呼吸症候群(SAS)が隠れている
と指摘する医師もおります。

日本学校保健会が行った調査<2007年)では、子どもに睡眠時の「無呼吸」が「よくある」「時々ある」が1年生では4.5%あったと、報告されています。

この「無呼吸」の子どもの25%に「寝息が荒い」「いびきをかく」等の症状が
みられており、特に「いびき」をかく子どもで、落ち着きがなかったり、学習意欲が低かつたりする割合が高いとの報告もあります。

幼児の無呼吸症候群(SAS)は、まだ小児科や耳鼻咽喉科の医師の間でも、十分理解されていないのが現状の様です。

幼児には大切な睡眠 ☆☆ 子供の睡眠3

 
&◆& 幼児に、無呼吸症候群の診断検査は、煩わしいことの影響。

無呼吸症候群(SAS)診断のための検査が、幼児には煩わしいことも影響している。

「睡眠ポリグラフ検査」は、3~4歳の幼児に行うのは難しく、実施できる医療機関は限られているため、簡便で子どもへの負担が小さい検査法が求められてきた。

幼児の無呼吸症候群(SAS)は、治療法が確立しており、治療を受けた幼児の大半が「いびき」などの症状を改善し、集中力や落ち着きを取り戻すことが分かっているにもかかわらず検査が障害となって、診断されずに適切な治療を受けないでいる、潜在患者が多いと現状なのです。

山梨大小児科では、2008年から、携帯型の検査装置「SAS2100」を使って、
睡眠時の呼吸障害の程度を測る、診断基準を編み出しております。
今後の、心身の成長に大切な時期である幼児期の、適切な診断検査と治療の普及に
大いに貢献するものと思います。

無呼吸症候群(SAS)からの合併症は、小さい幼児にとって、重篤な障害となって、
突然死の原因となることがあります。
特に、鼻呼吸の働きが重要とする、幼児の解剖学的特徴を理解した上で、適切に
無呼吸症候群(SAS)を診断・治療することが大切です。