狭心症・心筋梗塞は、伴に心臓疾患であり、生命にまで関わる重大な病気です。
狭心症と心筋梗塞の違いは、原因・症状・治療・検査・予防もそれぞれに微妙に有ります、これを知っておくことも、予防の一つと考えます。

ここでは症状に視点を置き、狭心症と心筋梗塞の違いを、詳しく説明しています。

 

 

◆&◆ 狭心症には、どのような症状が現れるか。

狭心症を、一口に行ってしまうと、「冠動脈の血流不足」のことです。

冠動脈の役割は、心筋に酸素と栄養素を送込むことですが、この冠動脈の内腔が、部分的に細くなると、心筋への血流が悪くなるために、胸の痛みを一時的に感じる様になってしまいます。

この状態が起こる疾患を「狭心症」といい、それに伴う胸の痛みを「狭心症発作」
と言っております。

血液中のコレステロールが、冠動脈に沈着してしまうことが、冠動脈の内腔を狭くする最大の原因で有り、この病状を「動脈硬化」と言います。

動脈硬化が進行すると、粥腫と呼ばれるコレステロールの塊が血管壁内にでき、
これが大きくなることで、血管内腔が狭くなってきます。
冠動脈の内腔が75%ほど塞がると、胸の痛み等の自覚症状を感じてきます。

それでは以下に、狭心症の症状をもう少し詳しく、説明したいと思います。

■ 胸の痛みは、徐々に圧迫されるが特徴です。
狭心症発作の殆どが、胸の中央からみぞおちにかけての広い範囲での胸痛です、
この痛みは、指で差せるような部分的なものではなく胸全体に現れる痛みです。
例えば、  ・胸が息苦しくなる痛み
・息が詰まるような痛み
・胸が圧迫されるような痛み
・胸が締めつけられるような痛み      等です。

身体の表面に、チクチクやズキンズキンと感じる様な、表面的な痛みではなく、
体の深層部から現れるような重苦しい感じの痛みです。
また、狭心症発作の程度には個人差があって、我慢できる痛みから、我慢できな
い痛みまでさまざまです。

さらに、胸以外のいろんな所が痛むこともあります。
狭心症発作の原因は、心臓で起きているのですが、痛みの発作は胸とは限らず、
上半身のいたる所『 みぞおち・肩・腕・首・喉・顎・歯 』等々に、感じること
があり、この痛みを「放散痛」と言います。

一般的に狭心症の症状は、胸以外に現れるとは思っていない方が多いため、
肩こり・腹痛・虫歯 等と勘違いしてしまいがちです。
さらに、胸の痛みと一緒に、必ず放散痛は起きるわけではなく、この放散痛だけ
が起きる事もあるために、注意する必要が有ります。

■ 決まった時に、起きるとは限らない。
「労作時狭心症」であれば、普通に歩いている限りは問題は無いのですが、
階段を上ったり・坂を上ったり・駆足をしたりする際に、身体の負荷が何時も
よりも多くかかり、心臓への血流が不足することで、決まって症状が現れるよう
になります。

一方、「安静時狭心症」は、就寝中や安静中に冠動脈の一部が痙攣を起こして、
冠動脈が狭くなり、心臓への血流不足が起こり、狭心症発作を起こします。
こちらはの発作は、就寝中の明け方にかけて起こることが多いですが、急に身体
を冷やした時やお酒の飲んだ後に起こることも良くあります。

■ 発作の症状は、長くは続かない特徴がある。
狭心症発作の多くな特徴は長くは続かないこと事で、数十秒から数分間程度が、
ほとんどです。長くても15分程度であり、強い胸痛が30分も続く様な場合は 「心筋梗塞」が疑われます。

狭心症発作は、冠動脈の血流が回復すればは治まり、発作時以外に症状が現れる
事はありません、ここが狭心症と心筋梗塞の違いです。

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◆&◆ 心筋梗塞には、どのような症状が現れるか。

心筋梗塞とは、一口で言うと、「冠動脈が塞がること」で起きる疾患です。

冠動脈が、動脈硬化となり極端に狭くなって、その狭窄部位で血液が固まって
血栓ができ、血流が完全に途絶えてしまう状態となる方がおります。

冠動脈が詰まってしまうと、その先の心筋には血液が流れないために、酸素欠乏や栄養不足になった心筋細胞が次々と壊死していきます。このように心臓への血流が途絶え、心筋が壊死していく状態を心筋梗塞といいます。

心筋梗塞の症状を、以下にもう少し詳しく、説明したいと思います。

■ 強烈な痛みが、心筋梗塞の症状です。
心筋梗塞の症状は、前ぶれも何もなく突然起こるのが特徴です。
痛みは、狭心症とほゞ同じような場所に現れますが、特に胸の真ん中や、左胸部
に締めつけられるような強烈な痛みを感じます。

程度や感じは人により様々ですが、強烈な痛みは、次の様に例えられてます。

・火箸で刺されたような痛みで、死の恐怖を感じる。
・石で胸が潰されたような痛みで、死の恐怖を感じる。
・胸の中をえぐられるような痛みで、死の恐怖を感じる。

ここが、狭心症と心筋梗塞の違いであります。

「死の恐怖を感じる」とは、全身に血液を送っている心臓の発作であるために、
この様な事が感じるのでしょう、実際に心筋梗塞の程度によっては、突然死を
招くこともありまし、冷や汗が出たり・呼吸困難になったり、場合によっては
意識を喪失する事も良くあり、十分な注意が必要であります。

■ 胸の痛みが、30分以上も続きます。
心筋梗塞の発作は、持続時間が長いのも特徴です。
狭心症発作は安静にしていると長くても15分程度で治まりますが、心筋梗塞の
多くは、30分以上の強烈な痛みが続きます。

ここが、狭心症と心筋梗塞の違いであり、痛みが15分以上続くようであれば
心筋梗塞を疑う必要があるのです。

■ 時間が経つほど、心臓は壊死していきます。
心筋梗塞は冠動脈が詰まって状態のため、狭心症の様に、冠動脈拡張薬である、
「ニトログリセリン」を使用しても効果がありません。

発作が起こり始まると、直ぐに心筋の壊死が進み始まります。
胸痛は発症から数時間経過すると、次第に治まって来るものですが、心筋梗塞が
治まる訳ではなく、心筋や神経が壊死してしまい、痛みが分からないためです。

心筋の壊死範囲が拡がってくると、心臓のポンプ機能も低下するので「心不全」
になり、強い息切れや呼吸困難、血圧低下が起こり、死に至る事もあります。

心筋梗塞は時間との闘です、対処の遅れが、予後にも大きな影響を及ぼします。
心筋梗塞の発作が起きたら、一刻一秒の争いとなりますので、何よりも先行し、
救急車を呼び専門医の治療を受けることが必要です。