狭心症になり易いタイプは、中性脂肪の多い人と言われております。
中性脂肪が、狭心症の原因とされる背景には、動物性たんぱく質が多く、高カロリーな食事、即ち、欧米型への偏向にあります、特に外食が多い人は、狭心症になり易い環境にあると言ってもいいでしょう。
ここでは、狭心症の手術内容について、詳しく説明しております。

 

 

◆&◆ 狭心症とは冠動脈の動脈硬化に因る起こる疾病です。

狭心症とは、心臓に直結する冠動脈の、内腔の一部が狭くなって、血液の流れが、
悪くなり、心臓が必要する量の、酸素・栄養が供給できなくなる病気です。

冠動脈の内腔が、狭くなる原因は、「動脈硬化」です。

「動脈硬化」とは、血管内に、コレステロール・中性脂肪 等が、沈着する病気で、
沈着した、コレステロール・中性脂肪 等が、しだいに大きくなってきて、血流が
悪くなると、狭心症を発症します。

さらに大きくなり、血管を塞いでしまい、血流が止まると、さらに症状が悪化して
「心筋梗塞」という病気を発症します。

 

 
◆&◆ 狭心症の症状が現れた時の、治療方法について。

狭心症の治療方法には、3つの代表的なものがあります。
「薬物治療」と「経皮的冠動脈形成術 」そして「冠動脈バイパス手術」です。

患者さんの病状や、他に持病があるかどうか等々により、どの治療を行うかを、
総合的に判断し決定されます。

■ 薬物治療
この治療は、身体への負担が少ないため、短期間の入院で、血流の改善効果の、
高い治療法と言えます。

発作を抑える薬には、「硝酸薬」「β遮断薬」「カルシウム拮抗薬」等々で、
血栓の発症を抑制する薬は、「抗血小板薬」「抗凝固薬」等々があります。

採血の時「血液をサラサラにする、薬を飲んでますか」と、看護師に聞かれた、
経験がある方もおられると思います、まさにそのお薬のことです。

■ 経皮的冠動脈形成術
経皮的冠動脈形成術とは,冠動脈の狭窄部分を、拡張する治療のことで、
冠動脈カテーテル治療とも言います。

冠動脈の血流が増え,症状の改善や、心筋を助けることが出来るのです、
この治療は、身体への負担が少ないため、短期間の入院で、血流の改善効果の、
高い治療法と言えます。

標準的な、治療時間は2時間程度で、入院期間は3~4日間と凄く短期間です。

経皮的冠動脈形成術の治療方法を簡単に説明しますと、

①カテーテルを挿入する手首に局所麻酔を行い、手首の動脈からカテーテルを
挿入し心臓まで送り込み、冠動脈の入り口にカテーテルを挿入します。
②カテーテルから、造影剤を注入して撮影をし、造影を見ながら、血管の狭くな
っている部位を特定します
③病変部を、バルーン(風船)で膨らませて、金属製の網目状の筒(ステント)
を留置して、バルーンを萎ませて引き抜きます。

この治療法は局所麻酔ですみ、身体へのダメージが少なく良い方法ですが、
急性の閉塞や、また同じところが狭くなる再狭窄が問題で、場合によっては、
何回も繰り返し行い、最終的に手術が必要になる場合も少なくありません。

比較的軽い病変に向いている方法です。

■ 冠動脈バイパス手術
経皮的冠動脈形成術では、治療が不可能ない患者に対して行われるのが、
冠動脈バイパス手術です。

胸を開いて直接冠状動脈に新たな血管をを縫いつけて迂回路(バイパス)をつく
るのが「冠状動脈バイパス術」です。

「冠状動脈バイパス術」は、確実で且つ効果が長持ちする治療法であり、
一度手術を受けると、一生涯に渡り狭心症から解放される可能性が高いです。

然し、全身麻酔を行い、心臓に直接触れる、とても大掛かりな手術であり、
現在での、手術の危険度は1~3%程度といわれており、自ずと、ご高齢の方・
血液透析の方・心臓機能が落下の方・緊急手術の方 等は、手術の危険度が高
なってしまいます。

バイパスとして使用する、血管(グラフト)はいくつかあります。
左右の鎖骨下動脈から胸の前を走っている「内胸動脈」が、もっとも信頼できる
とされる血管であり、10年たっても90%以上は良好に開存しています。

残念ながら、以前多く使われていた、「大伏在静脈(足の静脈)」については、
10年経つと、3割が詰まってくることが解ってきました。
他に腕首から肘までの「橈骨動脈」や、胃の下側に走っている「胃大網動脈」等
動脈グラフトが長持ちすると言われ使われています。

狭心症の手術 ☆☆  手術

 
◆&◆ 狭心症の手術治療後の生活の仕方について。

経皮的冠動脈形成術・冠動脈バイパス手術は、心臓への血流を正常に確保する
ためには、非常に有効な手術治療と言えます。

然し、再び血流障害が起こるリスクも無い訳ではありませんので、
治療後は、心臓に良い生活を送る心掛けが、非常に重要なこととなります。

健康的で規則正しい生活習慣に改善をしなければ、狭心症や心筋梗塞を再発する、
リスクは高いままであり、一度、狭心症にかかった患者さんの、再発率は、100倍近くに上昇すると言われていますので、十二分の注意が必要でしょう。