狭心症の症状が現れた方は、冠動脈に動脈硬化が起きている方です。
狭心症や動脈硬化と言う疾患は、放って置くと「心筋梗塞」にまで発展し、命にかかわる危険な状態になることが有ります。

このことから、患者は勿論のこと、患者に関わる家族や周りの人たちは、どの様に看護し、どの様な注意が必要かについて、詳しく説明しています。

 

 
◆&◆ 狭心症の症状には、どの様なものですか。

狭心症における典型的な症状は、胸が「痛い」「圧迫される」「締め付けられる」等の、胸周辺に関する違和感です。
他の症状には、胃痛・吐き気・喉の圧迫感・背中の痛み・左肩の痛み・歯の痛み 等が出るばあいもあります。

発作が持続時間は、5~10分程度でありますが、これ以上続き30分を超える
ような場合ですと「心筋梗塞」の疑いが高くなります。

狭心症は、生活習慣が大きく関わってくる疾患ですので、以下の様な方は、
狭心症に罹り易い方ですので、十分な注意をしてください。

・高血圧の方
・糖尿病の方 インシュリン注射を必要とする方は、特に注意が必要です。
・高脂血症の方
・肥満の方  BMIが25以上は肥満です。
BMI=体重(kg)÷( 身長(m) × 身長(m))
・喫煙する方 20本/日 以上喫煙の場合、5~6割も発症率が高くなります。
・血縁に狭心症や心筋梗塞の方がいる

上記に該当する方で「狭心症かな?」と思う方は、一度病院を受診してください。

 

 
◆&◆ 「狭心症かな?」と思うのは、どんな症状ですか。

「循環器内科」の備えている病院が一番良いのですが、近くに無い場合は「内科」
でもよろしいと思います。

以下の症状が有る場合は、狭心症かも知れ無いので、早めに受診してください。

・最近、足が浮腫んできた
・夜咳が、酷く眠れないことがある
・急に胸が、ドキドキすることがある
・時々フラッとして、気を失いそうになる
・階段を昇ったりすると、胸が苦しくなる事がある
・夜寝ていて、急に胸が苦しくなって目が覚めてしまう

 

 
◆&◆ 狭心症の発作時看護の中心は疼痛緩和です。

狭心症発作が起こった場合、直ぐに「ニトログリセリン錠」の舌下するか、
「スプレー」の口腔内噴霧を行い疼痛を緩和してください。

ニトログリセリンには、冠動脈を拡張させる作用がありますが、
同時に末梢の動脈も拡張させて血圧を下げ、また静脈を拡張し、心臓への静脈還流量を減らすことによって心臓の負担を軽減し、心筋酸素消費量を減少させます。

使用した場合は、血圧低下もきたすため、座るか横になってもたれかかるなどし、
安静を保つ体位で舌下使用してください。

発作の誘因・時間帯・痛みの部位・絞扼感の部位・持続時間・強さ・痛みの種類・他の症状の有無・バイタルサインの変動に注意して良く観察してください。

ニトログリセリンの舌下後、3分以内で効果が出現しますが、効果のない場合は、
4~5分の間隔を空け、再度舌下を行ってください。
10分以上経過し、それでも効果がない場合は、4~5分の間隔を空けもう一度
行い、10分以上経過しても効果がない場合は無効と判定します。

30分以上経過しても症状の改善がない場合は、心筋梗塞も疑われるので、
効果の有無を観察することは非常に重要な意義をもつことを認識してください。

ニトログリセリンは、衣類に装着するなど常に患者の手元におく工夫をして、
発作時にはすぐに服用できるようにしておく事が重要な看護と言えます。

やさしく指導する医師と看護師 ☆☆ temptation_pi-08063

 
◆&◆ 狭心症の、治療の援助と予防の、看護について。

狭心症の治療は、
薬物療法・PTCA・心臓カテーテル治療・冠動脈バイパス手術が行われます。

薬物療法には、硝酸薬・β遮断薬・カルシウム拮抗薬・アスピリンがあげられ、
また、排便時の怒責を軽減するために緩下剤も投与されることが多いです。

これらの薬物療法ででの看護としては、
中止をすると、過剰な薬物作用を引きおこしたり、十分な効果が得られないため、正しく継続して服用するように、患者にはよく指導する事です。

発作予防の看護には、
狭心症発作の誘因を除去する、正しい生活習慣を獲得できるように教育を行い、
心臓の負荷量を下げる日常生活行動やストレスの調整を行う指導をすることです。

喫煙習慣・寒暖の差・急激な運動・過食・食事直後の運動や入浴 等の、心臓に負担
のかかる行動は避けるように指導する事です。

また、高脂血症・高血圧症・糖尿病などの危険因子を除去するよう、塩分・脂質・アルコールの過剰摂取をさけ、バランスのよい食習慣を行い、適正体重の維持が
出来る様に教育にかかわっていくことです。