医療機関の小児科の守備範囲では、小児というのは、0~15歳位を指しますが、15歳の中学3年では、ほとんど大人と同じ体格の子も多い最近です。

然し、体格は大人と同じでも、身体の内部はまだまだ未成熟で、花粉症の治療や、
薬についても、大人と同じと言うわけにはまいりません。

例えば、花粉症薬の「抗ヒスタミン剤」については、鼻水を抑えるには、即効性の
ある薬ですが、眠気が生じる・口が渇く・排尿が困難になる 等の、副作用がある
反面に、子どもが服用しても眠気は出にくいそうで、かえって興奮することもあり
痙攣を起こす危険性もあるそうです。

ここでは、花粉症治療に使われる小児の薬について、詳しく説明しております。

 

 
☆★ 花粉症に限らず、小児用の薬だけでは、病気の治療はできない。

以下に、花粉症に使用される薬の使用例の、概略を記します。

■ 軽症の場合
耳鼻科でも小児科であっても、花粉症の薬としての、第一選択とされるのは、
「抗アレルギー薬」とで、 鼻水がひどいときは「抗ヒスタミン薬」も使います。

処方する薬には、一般的に耳鼻科のほうが慎重で、「安全性は確立されてない」
薬は使わないことが多いみたいです。
薬屋さんから「鼻洗浄スプレー」を買って、自分で鼻に噴霧することです。

■ 中等症の場合
中等症の場合も「抗アレルギー薬」が、第一選択になるようですが、小児科では
「エバステル」「アゼプチン」はあまり使われない傾向があるそうです。
小学生以上であれば「ステロイド」の点鼻を単独、または「抗アレルギー薬」と
の併用で、処方することもあります。
■ 重症の例
中等症の場合と同様に、小学生以上であれば「ステロイド点鼻」が使われます。
くしゃみ・鼻水が多いようだと、大人と同じく「第二世代抗ヒスタミン薬」が、
使われますし、鼻詰まりタイプなら「抗ロイコトリエン薬」などが使われること
もあります。
この「抗ロイコトリエン薬」に、喘息の薬が使われることがあります。
以上のことから言えることは、子どもの場合の投薬は、慎重に考えるべきです。
異様に良く効く薬が出たなんて言うような場合は、それは「ステロイド」かも
しれません。
処方された薬は必ず確認してください。薬の名称が解からない様な事は、絶対に、
避けなければなりません。

子供11 ☆★  小児の花粉症には注意

 

 
☆★ 花粉症の治療には、「減感作療法」と言う治療法が有ります。

花粉症でおこるアレルギー性鼻炎は、ハウスダストや、花粉などの種々の抗原が、体内に入り、アレルギー反応をおこすことによって生じる疾患です。

原因は、アレルギーを起こしやすい体質にあって、この体質が変わらない限りは、アレルギー性鼻炎の症状からは、解放されることはありません。

現在のところ、残念ながら、アレルギー体質を変える治療法はありません。
良く、抗アレルギー剤を体質改善の薬と、誤解されている方がおられる様ですが、抗アレルギー剤とは、アレルギー反応を予防する薬であって、体質改善の作用は、
ありません。

「減感作療法」と言うのは、

然し乍ら、ある程度アレルギー反応を、起こしにくくする方法があるのです。
広い意味での体質改善と言える療法です。

原因になっている抗原を、少しずつ体内に皮下注射することによって、原因抗原に対する新たな免疫、即ち抗体を作っていくのです。
この新たな免疫(抗体)によってアレルギー反応をおこしにくい体質に改善して、
いくのです。

「減感作療法」は6歳以降であればできます。
全ての方に効果があるという訳ではないですが、若いうちにやったほうが効果が
有るという報告もあります。

我慢に我慢をかさねて、大人になり重症になるまで待つ必要は、全くありません、
「減感作療法」は重症者向けだとか、薬が効かない人向けだというのは、間違いで
単にやる気が有るか否かと思います。