百日咳と言う病気は、百日咳菌という、細菌によって引き起こされる、
急性呼吸器感染症であり、「咳」による飛沫感染、「手」による接触感染が、
感染経路で、大変強い感染力を持っています。

感染当初は、普通の風邪と変わらない症状ですが、1~2週間が過ぎると、
次第に激しい咳に変わり、「発作性痙攣性咳嗽」と言う、
特徴的な咳きこみ発作を起こします。

ここでは、この百日咳の抗体価について、詳しく見ていきます。

 
★★ 抗体価とは、何のことでしょう。

抗体価とは、動物が、ウイルスに感染すると、血清中に抗体を産生しますが、
ウイルスなどの、抗原に対して生産された、抗体の量を示す指標です。

通常は、血清を2倍ずつ、段階的に希釈して、抗原抗体反応により、
抗体価を決定します。

この方法で血清を希釈していくと、ある段階で抗原と反応しなくなります。
この、反応しない一段階手前の、血清希釈倍数の逆数を、抗体価として表します。

一般の人の、抗体価の知識としては、この程度で十分と思います。

 
★★ 百日咳の抗体について、もう少し詳しく知りたい。

百日咳は、毒素を出す病気ですが、百日咳に感染した疑いがある場合において、
この毒素に対する、抗体ができているかどうかを、血液検査でチェックします。

血液検査の結果によって、毒素が出きている状態では、血液中の白血球の数が、
増えるため、それで、百日咳の疑いが生じることができます。
確定の段階で、百日咳と確定診断が下り、適切な治療を受けることになります。

治療法として、百日咳は、抗生物質を処方し、それを服用して治癒を待ちますが、
周りの人への感染予防に、その期間は、マスク着用で生活をすることが大切です。

百日咳の治療薬には、ミノマイシンやジスロマックという抗生物質を使用します。
ある細菌に対して、直接効果を与え、体内から追い出すことが、出来るのが、
この抗生物質です。

 
★★ 百日咳抗体検査、PT抗体とFHA抗体について

百日咳の抗体検査には、色々な方法が用いられております。

その一つが「EIA法」です、これは、酵素を標識物として、用いる方法の、
総称であり、抗原抗体反応を、利用することで、特定の物質を測定しるものです。

EIA法」は、日本では、酵素免疫測定法と呼び、直接細菌を検出方法です。
ウイルス抗体を、マイクロプレートの上に固定し、そこで、ウイルス抗原を、
反応させる方法によって、細菌を検出します。

ウイルス抗原の、
存在の検出については、抗ウイルス抗体を、結合させることで、行います。
ウイルス抗体には、標識を付けてあり、それに反応すれば解る様になっています。

百日咳に罹ったことで、毒素が分泌されますが、これを「PT抗体」と呼びます。
また、百日咳菌の表面には、「FHA抗体」という物質が存在しています。

これらの抗体を検出することによって、百日咳の確定診断を行うのです。

百日咳による症状が出た場合には、咳が出はじめてから、2~3週間後に、
抗体価が上昇しますので、それで確認できます。

「PT抗体」を用いた検査法は、
百日咳菌に対する、特異性が高いことが認められ、4週間以内の百日咳感染を、
判断するための、指標となっております。

「FHA抗体」の検査に関しては
過去に、ワクチン接種を、受けたことのある方も、保有しているために、
診断には、用いることはありません。

ワクチン接種をすることは、ワクチンの中には、PT抗体とFHA抗体が、
抗原として使用されているため、これを利用して、効果判定をしているのです。