肺胞の壁が破壊することにより、「呼吸細気管支」が異状に拡張して、
息切れや呼吸困難などの症状が起こる病気が、肺気腫です。

肺の中で直接酸素と二酸化炭素の交換をしている、大切な部位である、肺胞ですが、
一度破壊されてしまうと、二度とは元に回復することができなません。
治療しても、肺気腫は完治不能の病気、すなわち不治の病とされています、

現状においては、早期発見・早期治療が、最も求められる病気のひとつです。

喫煙との関連が大きく左右される、中年以降の男性に多く、発症する病気ですが、
残念ながら、ある程度病気が、進行してからでしないと、自覚症状が現れ無いので、
注意しなければなりません。

最近では、アスベストとの関係が問題になっておりますし、大気汚染物質なども、
肺気腫になる、要因の一つでもあります。
ここでは、肺気腫の症状と、その治療法について、詳しく見てみたいと思います。

 

 

■□ 肺気腫の症状をもう少し、詳しく見てみましょう。

息切れや息苦しさが、肺気腫の主な症状です。

喫煙などが原因で、肺胞壁の破壊により、一つ一つの小さい肺胞が結合し拡張され、
次第に進行していくと、肺の中が、風船のような、空気だけの大きな部屋が
が沢山出来てしまいます。これを「気腫性嚢胞」と言います。

この、「気腫性嚢胞」は、中は空気だけなので、簡単に潰れそうに思いますが、
実際は、空気で膨らんだままの状態であり、息を吐いても、小さく縮まらず、
息を吸う事が困難となってしまい、呼吸が苦しくなってしまいます。

この病気の、問題とするところは、次の点です。
①ある程度の進行を見ないと、自覚症状が現れない。
②完治することは、不可能である、不治の病である。

最初は、運動の時・階段や坂を上る時には、息切れがあり、それで自覚されますが、
進行すると、平地を歩いても・安静にしていても、息切れしやすくなり、
日常生活が、ままならず、非自由をきたす、ことになくなります。

さらに進行すると、呼吸不全や心不全を起こすと言う、命にも関わる病気ですので、
早期発見・早期治療が、最も重要視されることです。

また、肺だけではなく、全身にも影響を及ぼし、
骨粗鬆症・全身性炎症・血管疾患、糖尿病 等の、病気を併発し易くなります。

特に、40歳を越えて、喫煙歴のある方は、一層、注意が必要と思います、
この病気は、決して軽くは考えず、早めに専門医を受診してください。

 

 
■□ 肺気腫の症状で、進行程度に因る違いについて。

進行の程度により、「軽度」「中度」「重度」の3段階に分けて
肺気腫は、管理しております。

【 軽 度 】咳・痰が出やすいく、軽い運動でも、息切れを起こす。
【 中 度 】咳や痰が止まらなくなり、日常的な動作でも、息切れが起こる。
【 重 度 】身体を動かせず、寝たきりになり、重大な病気を併発してしまう。

以上の症状を、理解したうえで、肺気腫の治療法を決めてゆきます。

 

 
■□ 肺気腫の治療法「薬物療法」「運動療法」「呼吸トレーニング」について。

前述してますが、肺気腫は、一度発病したら、病気の進行を止めることも、
元に回復させることも、不可能な病気です。

従って、肺気腫の治療法としては、病気の進行悪化をを遅らせることが、
唯一の、治療の目的となるので、最大の治療法は『 禁煙 』といえるでしょう。

肺気腫の、初期の治療法は、肺への空気が、出入りし易くなる様にするため、
気管支を拡張する、「β刺激薬」や「抗コリン薬」等を併用することや、
痰を出しやすくする薬を内服し、息切れの発症を防ぐ「薬物療法」ことです。

規則正しい日常生活をして、体力を落とさないことも、とても大切な事であり、
①軽い運動をして身体を鍛えたりする「運動療法」。
②呼吸を楽にする、「呼吸トレーニング」。

の治療法は、症状の緩和に効果的とされています。

風邪の併発は、肺炎になり易くなるため、早めの治療が大切であり、
インフルエンザの予防接種も、毎年必ず受けることも、一つの治療法であります。

最大の治療法は『 禁煙 』と言いました、
習慣となった喫煙を絶つことが、肺気腫の発症を遅らせる最大の治療法なので、
一刻も早く「禁煙外来」のある病院で、専門医の禁煙治療を受診してください。