従来、慢性気管支炎肺気腫と呼ばれていた疾患を、今では、POCDと言い、
日本語では「慢性閉塞性肺疾患」と言っております。

COPDは、タバコ 等で、気道や肺胞に炎症が生じ、肺の働きが低下します。
COPDに罹ると、正常な呼吸が困難になり、咳・痰・息切れ 等の症状がみられ、
大変苦しい思いをすることになります。

 

 
■□ 肺気腫を含む、COPDでの、死亡者数は、世界的にも大変多い疾患です。

咳・痰・息切れ 等の、ごくありふれた症状から、COPDは始まるので、
割合に見逃されがちな疾患です。

最近は、COPDに罹る人が年々増えて、その上に、死亡する方も増加しており、
なんと、日本人の死亡原因では、第10位となっている程、疾患者が多く、
40歳以上の日本人の、約1割の人が、この疾患の疑いがあるそうです。

世界的にも、COPDによる死亡者数は増え続け、WHO(世界保健機関)では、
2030年には、死亡原因の第3位になると、予想している怖い疾患です。

 

 
■□ 咳・痰・息切れ 等が長く続くのは、COPDの疑いがあります。

良く有る症状なので、咳・痰・息切れ 等を、軽く見て、放っておりませんか、
これが、しつこく長引くなら、要注意です。気管支や肺の病気の可能性があります。

肺気腫などのCOPDの疾患で、有ったりすると、気管支や肺が障害されてきて、
次第次第に、正常な呼吸ができなくなります。

・咳が止まらない。
・痰が絡んで人前に出にくい。
・坂道や階段を上ると、息切れがする。
・歩く速さは、同年代の人と比べて遅い。
・体調がすぐれず、風邪がなかなか治らない。

こんな症状が有る場合は、悩まずに罹りつけの医院に、まず診てもらってください。
問診と胸部X線撮影で、肺気腫などの、COPDの疑いが有れば、
専門の呼吸器内科医を紹介してくれるでしょう。

 

体調不良  体調不良
■□ 肺気腫などのCOPDは、放っておくと進行し、元には戻りません。

肺気腫などのCOPDは、進行性の疾患で、治療をせずに放置しておくと、
症状の悪化が進行し、風邪などの増悪をきっかけに、次第に重症化していきます。

・いつもより、咳がひどくなった。
・いつもより、痰の量が多くなった。
・いつもより、痰の色が濃くなった。
・いつもより、息苦しさや胸苦しさが、強くなった。

この様な、いつもと違う症状があれば、増悪を疑った方が良いようです。

COPD患者は、増悪の繰り返しで重症化が進行し、日常生活は、著しく制限され、
息苦しさのために、外出はおろか、入浴・洗面などもできなくなってしまいます。
早期の適切な治療で、重症化の進行を遅らせることが大切です。

 

 
■□ 肺気腫などのCOPD患者が、快適な毎日を送るために。

肺気腫などのCOPD患者になってしまった場合、
残念ながら、肺や気管支は、完全に元の状態に戻ることは、まずありません。

然し、禁煙、薬物療法、運動療法、食事療法 等で、病気の進行を遅らせたり、
症状を大きく軽減することが、可能ですから、あきらめず治療を続けてください。

まず、やるべき大切なことは、禁煙でCOPDに罹る、第一要因を絶つことです。
薬物療法は、狭くなった気道を広げ、呼吸を楽にし、病気の進行を和らげます。

あわせて、運動療法、食事療法を取り入れて、症状を起こさないように、
長期にわたり治療を継続することが重要です。