★ 口への顔面神経痛の初期症状は、口の周りの変化でよくわかります、口の開閉などの動作時に最もよくわかると思います。
例えば、口がしっかり閉じられずく食べたものが口からこぼれてしまったり、食べ物が片側にたまり易くなることがあるのを自分でも認識できます。また、筋肉が緩み閉じないために空気が漏れ、口笛が良く吹けなくなることもみられます。

このような口周りが麻痺する症状が出る前に、目の周りがピクピクする初期症状が現れると顔面神経痛を疑う必要があります。

顔が引きつる・頬がピクピク動く・顔の表情が何となくぎこちない、等のの症状が顔面神経痛と呼ばれるものです。顔面神経痛とは、名前の通り顔面に走る神経に異常があり、痛みや痙攣を引き起こす症状です。坐骨神経痛や肋間神経痛と並んで、日本でも発症例の多い神経痛の一つと言えます。

然し、この世に「顔面神経痛」という病気はないのです。「顔面神経」という神経は、脳から顔面の筋肉に向かっております、その筋肉を動かすための命令を伝える運動神経です。

だから顔面神経に傷害があっても顔に痛みを起こすことはありません。この病気は顔面筋の麻痺を生じ顔の筋肉の動きが悪くなる「顔面神経麻痺」という病気です。

★ 口への顔面神経痛の初期症状についてもう少し詳しく書きましょう。

顔面神経の麻痺は、急に顔の片方が動かなくなるのが特徴的ですが、例えば、目はつむれるしお茶も飲めるが、「い」の口をすると片方だけ」「い」にならないとか、食べ物が口からこぼれる症状が出る前に、そんな初期症状があったと思います。

他には、片側の顔と肩のこりがきついとかといった、軽い症状から始まることもありますので、顔の動きがいつもと違ったら顔面神経痛の初期症状かも知れませんので、専門医にすぐ診てもらってください。

口だけではなく、同じ側の頬、額、目、顎へと次第に範囲が広がってきます。症状がさらに進行すると、片眼瞼がつぶったままになったり、顔が引きつったりゆがんだりします。さらには、耳鳴りがしたりする場合もあります。

専門医にいくと問診や視診などにより詳しく診断します。診察時に症状が現れない場合には、眼をギュッとつぶってパッと開く動作・口を真一文字に引き伸ばす動作等をすることによって、瞼下の痙攣を誘発する確認を実施する診断を行います。

さらに詳しい検査としては、CT・MRI・MRAなどの画像診断を行い、顔面神経を圧迫している血管の状態や脳腫瘍などの可能性の有無を詳しく調べます。

★ 口だけではありませんが顔面神経痛の症状は、40才代以降の中高年齢層に発症が多く、男性よりも女性に多くみられようです。

発症の初期は、たまにしか症状が現れませんが、進行するにつれて発症頻度が高くなり、片眼をつぶってしまうほど顔が引きつる症状にもなり、人前に出にくくなったり、車の運転が難しくなったりするなど、日常生活にも支障をきたすようになります。また就寝中にまで及ぶこともありますので苦痛な生活を送ることになります。
★ 初期症状があれば、早めに医師(神経内科や脳神経外科)に相談することをお勧めします。

参考までに「顔面神経」とはどんな神経なのか、もう少し詳しく説明します。
脳神経の末梢神経は12本あり、「顔面神経」は脳神経の末梢神経の一つで顔面神経は7番目の神経です。

「顔面神経」は主に「笑顔」などの表情を作り出す筋肉、表情筋の運動をつかさどっています。この筋肉が顔の表情を作っているのですから、異常が生ずれば思うような顔の表情は作れなくなってしまいます。