リンパ浮腫の記事一覧

※ リンパ浮腫とは

リンパ(※1)の流れが障害されて、臓器や組織の細胞の隙間にタンパク質の多い水分が貯留した状態を言い、原発性と続発性に2つに分類されております。

原発性リンパ浮腫は、リンパ節やリンパ管の発育不全・圧迫・狭窄・閉塞などによって起こる病気です。

続発性リンパ浮腫は、乳癌・子宮癌・前立腺癌 等のリンパ節郭清後や放射線照射後に静脈疾患などによって起こる病気です。

※1 リンパとは    

体内には、動脈と静脈のほかにリンパ管(※2)と呼ばれる管(くだ)があり、脳や眼球を除く全身の皮膚のすぐ下に網目状に張り巡らされ、リンパ液という液体が輸送と身体の中で使われて不要になったタンパク質や水分を回収しています。

※2 リンパは、 弁によって逆流しにくくつくられており、一定のリズムでリンパ液(※3)を運んでいます。

運動による関節の動き・筋肉のポンプ作用・動脈の拍動・呼吸運動・接触によっても、リンパ管の働きは促進されます。

※3  リンパ液は、 タンパクや白血球などを運びます。

また、わきの下・首の付け根・脚の付け根 などには、豆のような形をした組織があり、感染やがんが全身へ広がることを抑える役割を持っています。

 

※ 一般的に、リンパ浮腫は痛みを伴わないことが多く、症状はゆっくりと進行しまするので、自覚症状があまりなくむくみに気が付かないことがよくあります。

がんの治療のなかで、リンパ節を取り除く手術や放射線治療によってリンパの流れが停滞し、生涯にわたり腕や脚がむくむことがあります。

このむくみをリンパ浮腫とよんでおり、乳癌・子宮癌・卵巣癌・前立腺癌・皮膚癌などの治療による後遺症の一つです。

リンパ浮腫の発症時期には個人差があり、手術後すぐに生じる場合もあれば、5年・10年経過してから発症する場合もあります。

がんの治療を受けた全ての患者さんにリンパ浮腫が発症するわけではありませんが、一度発症すると治りにくいという特徴があります。

軽いむくみ程度であれば、普段の生活のなかで自己管理をしながら生活を送ることができますが、一旦重症化すると生活に支障を来すことがありまので、発症後は早い時期から治療を始め、悪化防止に努めることが重要です。

一般的に、リンパ浮腫は痛みを伴わないことが多いので、ゆっくりと症状は進行しますが、適切な治療を受けずに放置したり、炎症を繰り返す事により、皮膚の線維硬化が進行して、象皮症などになることもあります。

※ むくみを感じたらできるだけ早く受診し、治療を開始することが大切です。

リンパ浮腫の病気にならないために、日常生活で気を付けることは、日頃からむくみの有無を観察し、むくみの早期発見を心掛け、さらには炎症を予防するためのスキンケアを確りしておくことでしょう。

リンパ浮腫