ベル麻痺は、回復後の再発率は約3~6%とされ、糖尿病患者における顔面神経麻痺の場合は再発率は8%ぐらいですから、決して高くはありません。
しかし、免疫力低下に係わる疾患を持っている患者の場合は、複数回の再発もありうるとされています。

◆ 再発防止のためには、ベル麻痺とはどんな症状かを知る必要があります。

顔面神経麻痺で原因を明確に特定できなものをベル麻痺と呼んでいます。その症状としては顔面神経が麻痺することによって、顔面筋のコントロールができなくなった状態を言います。

顔面のどちらか半分が神経マヒし、顔半分が意のままに動かないということで、その結果として眼を閉じることができなかったり、片方の口角が下垂したり、口から水がこぼれたり、などの症状がみられます。眼が閉じられない・口角が下がるなど容貌に関わることなので本人にとってに非常にストレスになると思います。
その他に、マヒした側の舌半分の味覚がなくなることや、涙の出が悪いこと、などがこの病気の症状です。

顔面神経が麻痺する原因としては、「脳卒中」「脳腫瘍」「ライム病」等々の病気が考えられますが、その原因が明確に特定できない場合に「ベル麻痺」(特発性顔面神経麻痺)と呼んでおります。
特定できないながらもベル麻痺の原因として考えられるのは、局所浮腫・ウイルス感染・寒冷曝露・アレルギーなどがあります。

◆ ベル麻痺の症状・原因を知ったら、その回復方法と再発防止です。

原因を明確に特定できないものとは言っても、ベル麻痺の回復・治療にはやはり原因の調査が重要です、原因が解かればその治療を的確に行うことができるのです。それと同時に麻痺に対する治療はできる限り早期に開始することが必要です。
ベル麻痺にかかったら、まづ耳鼻咽喉科でよく原因を探す必要があります。そして早急にマヒと原因疾患の治療を始めなければなりません。治療が遅れるほどマヒの回復が悪くなるのです。

軽症のベル麻痺の場合は、2~4週間程度で回復するといわれています。重症のマヒでも最近は、大量のステロイド点滴でかなり高率に回復することが解ってきています。然し、回復には相当な時間がかかることと、100%の完治率ではないことを知っておいてください。

2、3ヵ月を経過しても、まったく回復の兆しのないマヒの場合は、投薬治療だけではでなく顔面神経減荷術といわれる手術療法を行う様です。
顔面神経減荷術とは、循環障害により顔面の神経が腫れた場合、なかなか治りにくいものです。マヒの回復を助けるために、耳の骨を削って顔面神経を露出させ、腫れを消退しやすくするのがこの手術の内容ですが、2週間程の入院が必要な様です。

◆ ベル麻痺を一回一回治療したら、一回一回確実に治っていくのですが、場合によっては再発を繰り返す例もあります。

軽度で治ったとしても、放置してたらいけません、おかしいなと思ったら直ちに耳鼻科もしくは脳神経外科などいつも治療してる所に行き『また、顔の動きがおかしくなった』と診断を受けてください。

寒風にさらされるとベル麻痺が再発すると言う人もいますので、そういう『誘因』が解る方なら寒風にさらされるのを避けるのが一番です。
しかし、常に『ストレスを避け・疲労を避け・寒気を避け』るわけにも行きません、再発しそうな場合は早めに耳鼻科もしくは脳神経外科に行くことです。