◆ ベル麻痺とは、顔面神経が麻痺することによって、顔面筋のコントロールができなくなった状態のことを言います。
顔面神経が麻痺する原因として、「脳卒中」「脳腫瘍」「ライム病」等々の病気が考えられますが、その原因が明確に特定できない場合に「ベル麻痺」(特発性顔面神経麻痺)と呼んでおります。

◆ 特定はできませんがベル麻痺の原因として考えられるのは、局所浮腫・ウイルス感染・寒冷曝露・アレルギーなどがあります。
顔面神経は顔面神経管と呼ばれる骨で取り囲まれた狭いトンネルを通って脳から外に出ていますが、いずれにしても何らかの原因で顔面神経がはれると顔面神経が圧迫され麻痺が現れると考えられております。
はっきりした原因は未だ不明ですが、循環障害による神経の腫れによると考えられています。

◆ 原因を明確に特定できないベル麻痺は、どんな症状なのかを紹介します。

通常、顔面神経マヒは顔面のどちらか半分に発生します。

顔半分が意のままに動かないということで、その結果として眼を閉じることができなかったり、片方の口角が下垂したり、口から水がこぼれたり、などの症状がみられます。眼が閉じられない・口角が下がるなど容貌に関わることなので本人にとってに非常にストレスになると思います。
その他に、マヒした側の舌半分の味覚がなくなることや、涙の出が悪いことなどがこの病気の症状です。

◆ ベル麻痺の治療には、まず原因を明確に特定できないものではあっても、原因の調査が重要です。

原因が分かればその治療を的確に行えます。同時に麻痺に対する治療はできる限り早期に開始することが必要です。

この病気にかかったら、まづ耳鼻咽喉科でよく原因を探す必要があります。そして早急にマヒと原因疾患の治療を始めなければなりません。治療が遅れるほどマヒの回復が悪くなるからです。

◆ 軽症のベル麻痺は、2~4週間程度で回復するといわれています。

重症のマヒでも最近は、大量のステロイド点滴でかなり高率に回復することが解ってきています。然し、回復には相当な時間がかかることと、100%の完治率ではありません。

2、3ヵ月を経過しても、まったく回復の兆しのないマヒの場合は、投薬治療だけではでなく顔面神経減荷術といわれる手術療法を行う様です。

◆ 顔面神経減荷術とは、循環障害により顔面の神経が腫れた場合、なかなか治りにくいものです。

マヒの回復を助けるために、耳の骨を削って顔面神経を露出させ、腫れを消退しやすくするのがこの手術の内容ですが、2週間程の入院が必要なようです。