猫の排便の観察は、犬と比べて中々難しいものです、猫は排便後は、便の匂いを、
他の動物に気づかれない様に、土で便を隠してしまう習性が有るのです。

運良く排便を観察できて、それがもし血便であったとしても、それが何時の排便
なのかの判断が難しいので、早期に血便を持って獣医に診てもらいましょう。

 

 
◆◇ 猫は血便の少ない動物、と言われるが本当でしょうか。

犬の血便と違い、猫は血便の少ない動物と言われている様です。

然し、猫は犬とはの違い、人間と一緒に散歩をしないのが殆んどであり、散歩中に
排便の様子を観察する機会がない事から、血便の発見が遅れているだけの事では、
ないだろうか。

血便を発見したとしても、排便後の時間が経っているために、十分な判断が出来な
いことからも、猫の健康管理には十分注意が必要であります。

猫の場合の血便には、下痢や便秘が伴う病気が多い様です。

下痢の血便の病気で、猫の場合に考えられるのが、胃腸炎・伝染性腸炎・消化器の
病気・薬物腸炎・薬物アレルギー・食事性アレルギー・内部寄生虫 等々があり、他には、がん・肝臓病・膵臓病など人間と同じ病気もあります。

それに、猫は下痢のしやすい動物ですので、食べ過ぎ・体調不良 等の、単純な
要因にも注意が必要であります。

一方、便秘に起こる血便での病気としては、大腸炎・巨大結腸症・腸閉塞 等々が考えられます、殆んど人間と同じと思って下さい。

さらに、老いた猫の場合は、運動量が減るので便秘し易くなるのですが、若い猫の便秘の病気は、重症と思った方が良いでしょう。

また、猫特有の毛づくろいで、口から入った毛が詰まって、便秘になることも多々ありますし、時々草を食う場合がありますが、これは、胃の中の掃除をするためで決して病気ではありません。

健康管理のためには、猫も出来るだけ専用トイレで、排泄する習慣を躾けて置くことも必要です、それで便の観察も容易に出来、病気の早期発見に役に立ちます。
然し、猫の躾けは、犬と違いなかなか難しいものです。

猫 ◆◇ 愛猫の血便には注意

 

 
◆◇ 猫が血便をした場合、便の状態と血液の状態を診る。

前項の事から、猫に血便があった場合は、その便と一緒に、早急に獣医さんに診てもらいましょう、そしてかかりつけの獣医を決めて置くことも大切です。

以下、血便の種類とその対応、想定される病気の説明です。

■ 黒い便
消化された血液の、黒い血便になっている場合は、口内から小腸のどこかで、
出血している可能性があります。
この場合は大概、経過観察でも大丈夫な事が多いですが、食欲がなかったり、
繰り返すようなら、必ず病院で診察を受けましょう。

■ 鮮血が混じった便
便に鮮血が混じってる場合は、小腸から大腸前半での出血の可能性があります。
特定のフードを食べた後に血便をする場合は、食物アレルギーの可能性があり、
下痢が伴う場合は胃腸炎が疑われます。
胃腸炎の場合は血液だけでなく、白い粘液も便に付着していることが多いです。
ストレスにより腸壁が荒れて、出血を起こす場合や、細菌感染・腫瘍・ポリープ が原因の場合もありますので、便のサンプルを持参し、診察を受けましょう。

■ 表面に血がついた便
表面に血がついた便は、大腸の後半から肛門での出血の可能性が、あります。
コロコロの便の場合は、便秘により肛門が切れてしまっている事がありますので
猫の肛門の状態をチェックして、便秘の改善を図りましょう。
便秘もなく肛門の異常も無い場合は、腫瘍・細菌・ウィルス感染の可能性もあり ますので、便のサンプルをもって病院で診察を受けましょう。

■ 赤い下痢の便
トマトジュースのような、赤い下痢をする場合は、すぐに病院に行きましょう。
原因は潰瘍や深刻な大腸炎などがありますので、血便による失血と脱水の手当を
早急に行わないと急死の危険性があります。