現在でも、その原因は、特定されていない、ベーチェット病は、
難病として、特定疾患に指定されている、全身の病気です。

ここでは、ベーチェット病の、検査と診断の方法に、ついて見て行きます。

 
★◇★ まず、ベーチェット病の症状について

ベーチェット病には、全身に亘って出現する、四大主症状といわれる、
特徴的な症状が現われます。

「皮膚症状」「口腔粘膜症状」「外陰部症状」「眼症状」の四つの主症状です。

ベーチェット病は、社会的治癒と再発を繰り返す自己免疫型の慢性疾患であり、
原因は、残念ながら未だもって不明な状況なのです。

古典的な膠原病には、含まれませんが、膠原病の類縁疾患の一つとされています。

以下、四大主症状を簡単に説明します。

・・皮膚症状  
主に足にでき、痛みを伴い、紅い斑点状のしこりとなる、結節性紅斑、
皮下結節血管に沿って、赤く腫れる、血栓性静脈炎、
ニキビに似た、毛膿炎様皮疹、
注射針を刺した跡が、化膿して赤く腫れたり、かみそり負けがし易い、
などの症状がみられます。

・・口腔粘膜症状
口の中に痛みを伴う潰瘍「アフタ」ができます。
所謂、口内炎で、普通にできるアフタ性口内炎とは、区別がつきにくいです。

・・外陰部症状 
男性の陰茎・陰嚢、女性の大陰唇などに、特徴的な痛みのある潰瘍です。

・・眼 症 状 
眼の、ぶどう膜という部位に炎症がおこり、ブドウ膜炎を起こします。
多くは、突然の視力低下・眼の痛みが起こり、失明することがあります。

 
★◇★ ベーチェット病の検査方法について

血液検査は、白血球数・CRP・赤沈・免疫グロブリンで、炎症程度を測定し、
ベーチェット病は、IgD値の上昇が、比較的特異的な、検査結果です。

ベーチェット病は、HLA-B51遺伝子の型に、関係があるということが、
現在では、明らかになってきております。

HLA-B51遺伝子は、日本人全体では陽性は、15%ですが、
この病気患者は、約60%が陽性となっており、診断の重要な参考になります。

疾患特異的な自己抗体などの検査は、ベーチェット病にはありません。

身体的な検査では、皮膚の被刺激性亢進を示す「針反応」の検査があります。

皮膚に、無菌の針をに刺すことで、そこに発赤が生じ、膿がたまる、「針反応」
が起きるのを診る、比較的この病気には、特異的な所見です。

通常外来では、この検査は敢えて行いません。
採血後、針をさした跡の状態を、観察するのです、採血の針の痕が、
腫れることで、気づく場合があるからです。

消化管病変については、大腸ファイバーで、検査をします。

神経ベーチェット病では、髄液検査で、細胞増多・蛋白増加・
インターロイキン6上昇を、MRIで、脳の実質変化を診て評価します。

血管病変は、動脈瘤や血管狭窄を、CTやMRIで検査します。

以上の、検査所見は、いずれにおいても、
疾患活動性の高い時期には、陽性となるのですが、疾患活動性が落着くと、
検出されない事が起きますので、特に注意が必要である。

 
★◇★ ベーチェット病の診断方法につて

厚生労働省の、研究班の作成した、診断基準が使用されまして、

①くりかえす口腔内の、アフタ性潰瘍がある。
②ぶどう膜炎などの、眼症状がある。
③にきび・毛のう炎・結節性紅斑などの、皮膚症状がある。
④外陰部潰瘍がある。

経過中に、以上の四大主症状が、すべて出現すれば『完全型』と診断しています。

経過中に、3主症状(あるいは2主症状と2副症状)が出現したもの、
または、定期的眼症状とその他の1主症状(あるいは2副症状)が、
出現すれば、『不全型』と診断しています。

主症状の一部が現れるが、『不全型』の条件を満たさないもの、
或いは、定期的な副症状が、反復・憎悪するものは『疑い』と診断します。