難病として、特定疾患に指定されている、ベーチェット病ですが、その原因は、
今でも、明確には、特定されておりません。

ベーチェット病には、遺伝素因が大きなウェートを占めますが、病気として、
遺伝する訳ではありあせんので、決して遺伝病では無いと断言できます。

結婚などに際して、この病気の遺伝を、大きな問題とする必要はないと思います。
ここでは、ベーチェット病の遺伝について、少し詳しく見てみます。

 
★◇★ ベーチェット病は、遺伝するかの疑問について。

日本で、ベーチェット病が、家族内発症する頻度は、不明確ではありますが、
それほど多くはないち、言われております。

この病気の発症には、HLA-B51という遺伝子の型が、ベーチェット病と関係あり、
ということが明らかとなってきています。

HLA-B51は、日本人全体では15%が、陽性ですが、ベーチェット病患者では、
約60%が、陽性となり、正常人に比べると、明らかに高頻度です。

B51陽性の人は、ベーチェット病に罹患しやすい、と言える計算になりますが、
それでも1500に1人程度で、僅か0.07%にしかすぎません。

遺伝素因が重要であることは、間違いは無いのですが、
現時点では、診断や発症予測に用いられている、訳ではありません。

環境のも重要性を示す、疫学的成績として、次のような事象があります。
ベーチェット病の多発地帯である、トルコからドイツへの移民者の、発症率は、
ドイツ人より高頻度ですが、トルコに定住している人と比べると少なくなります。

この報告は、疾患発症には、遺伝・環境、双方が関与していることを示しており、
少なくとも、単純な遺伝性疾患として、とらえるべきではありません。

そのようなことから、、結婚に際しても大きな問題にすべきでは有りません。

 
★◇★ HLA-B51と言う遺伝子は、どんなものですか?

HLAとは、組織適合抗原と呼ぱれ、動物が持っている「細胞の型」で、
個体によって異なります。

臓器移植の際は、臓器の提供者と移植される人で、
できる限り、HLAが一致している方が、拒否反応が起こり難いといわれます。

HLAには、「型分け」が、幾つかありまして、
これらは、A・B・C・D・DP・DQ・DR と呼ぱれています。

血液型でも,AB0・Rh・MNS 等、多数の「型分け」があり、
HLA‐Aは、血液型ではAB0のような型分けで、、HLA‐Bは、血液型で
はRhのような型分けと思って下さい。

HLA‐B51は、HLA‐B型の一つです。
各「型分け」毎に、両親から1つづつ型を受け継ぐので、各「型分け」毎に、
2つの「型」を持っており、これら2つ「型」は、同一のこともあります。

HLA‐B51を持っていると、ぺ一チェット病に罹り易くなるようですが、
何故そうなるかは、未だわかっていません。

この様な、研究の積み重ねが、病気のメカニズムの、解明に大きな力となり、
新しい治療法の開発に、繋がってゆくのです。