ベーチェット病の、発症する仕組みや、病気の状態については、不明の点が多い、
然し、研究により、その概要は徐々に明らかになりつつあるが、いまだ不明です。

ここでは、ベーチェット病の、皮膚における症状や、それが出現するしくみ
ついて考えられているところを詳しく説明しています。

 
★◇★ ベーチェット病の、皮膚に現れる、症状について

ベーチェット病の、皮膚症状としては、

下腿伸側・前腕に、結節性紅斑様皮疹がみられ、病変部は紅くなり、皮下に、
痛みを伴った、硬結を触れます。

座瘡様皮疹は「にきび」に似た皮疹が、顔・頸・胸部・背部にできます。
下腿などの、皮膚表面に近い血管に、血栓性静脈炎が、みられることもあります。

座瘡様皮疹のうち思春期にもみられるもの、副腎皮質ホルモン薬の影響が
明らかな場合(所謂にきび)は、症状にカウントしない。

また、皮膚は過敏になり、「剃刀まけ」等を起こし易くなったり、注射や採血で、
針を刺した後、発赤・腫脹・小膿疱を、造ったりすることがあります。

これを、検査に応用したのが、針反応というものです。
然し、最近は、陽性率が低下しきてており、施行する機会も減ってきた様です。

 
★◇★ ベーチェット病の、粘膜と皮膚の症状を、もう少し詳しく。

ベーチェット病の、診断基準の中では、粘膜や皮膚に出現する症状そのものが、
重要な意味を持つことは、よく知られてますが、症状は実に多様であります。

以下に、その多様な症状を、詳しく説明します。

①口腔粘膜のアフタ性潰瘍

口腔粘膜の、再発性アフタ性潰瘍は、ベーチェット病には、粗必発であり、
初発症状としてみられることが多い。

境界は、はっきりした底面に、黄白色の苔状の、壊死組織を付着する
円形・楕円形の小潰瘍で、周囲に赤みを伴っています。

口唇・歯肉・頬粘膜・舌 等に、多く見られますが、口蓋・扁桃・咽頭 等にも
見られる様です。

②結節性紅斑

ベーチェット病に、結節性紅斑様皮疹(赤み・腫張・痛み・熱感がある)が、
良く見られることは知られております。

結節性紅斑の起こる原因は、色々ですが、ベーチェット病の結節性紅斑は、
普通の結節性紅斑よりは、やや小型で腫れや硬さも軽度なものが多いです。
出現する部位は、下肢に好発しますが、他部位にも出現します。

③皮下の血栓性静脈炎

血栓性静脈炎は、皮下に硬くヒモ状に触れ、赤みや圧痛を伴いながら、
下肢に好発し、潰瘍を形成することが良くあります。

④毛嚢炎様皮疹、にきび様皮疹

顔面・体幹に、毛穴と一致して小さな膿ができますが、細菌は存在しません。
注射針を刺したところに、24~48時間経過後、赤みや膿が生じることが、
あります、これを針反応と言っております。
この反応が、ベーチェット病の、活動性を反映していると、言われております。

⑤陰部潰瘍

陰茎・陰嚢・小陰唇・膣壁 等、口腔内アフタと類似した、潰瘍が出現します。
境界は、はっきりしているのが特徴です。